[象鯨彫刻家具ショールーム]展覧会のお知らせ
2025.10.24
人間力の圧倒的なパワー。三柴啓子さんは、それに尽きます。
誰に迎合する事なく、気取らず、ただただ、自らの溢れ出る制作意欲を作品にして行く。そして、「描く、象る」と言う絵画の基本を外さない姿勢。
三柴さんの制作は、「魂の声に従え」と僕に語りかけています。
三柴さんは、僕が学生の時、教育実習の担当をして頂いた時からの付き合いです。昨年約35年振りに再会し、その絵と制作から来る熱量に圧倒されました。
これは、是非皆様に観て感じて頂きたい展示です。確実に心が動かされます。
三柴啓子作品展 日々のかけら
〒255-0001
神奈川県中郡大磯町高麗2-9-3
0463-61-9622
子供の頃から「ちょっと変わった啓子ちゃん」とよく言われた。絵を描く,本を読む事が好き、1人でも嬉々として遊べるからか!?小学校入学以前に「私は美術の人になりたい。」と思っていたからか!?
中学の美術教師に,私のスケッチブックを全部見て「○高の○先生に習って美大へ行け」と言われて入った高校で,しかし,人生初の挫折体験。3年間油絵だけの授業で悟ったのは「油の匂いで頭痛。油絵嫌い」だった。
この窮状は,人間国宝、芹沢銈介の染色作品と,夫妻のオーラに触れ,工芸家を目指す事で解決。入学した教育大に染色科がない!と言う2度目の挫折は,充実の木工室と楽しい学園ライフに笑顔で乗り切り、今も生活で使う家具達を、欅と漆で作って卒業、教師を経て初心貫徹、染色を学び直し,今に至る。
幼い頃願った「美術の人」とは「たった1つ,皆異るオリジナルライフを,手探りで納得全うする人」ではないか!?絵を描く,染める,自作家具の上で自家製野菜を食べる…皆,私の日常の1コマ、「日々のかけら」だ。
三柴啓子
